11月新刊5冊発刊に向けて

たいへんなことになっている。
梧桐書院、ここ十数年なかった新刊5冊のラインナップ。それも、文芸あり、ビジネスあり、実用あり......梧桐書院はじまって以来の胸躍るラインナップなのだ。
ここに、注文書を並べてみる。う~ん、いい! この注文書にも力がこもっている。



『談志 最後の落語論』立川談志

『談志 最後の落語論』立川談志
談志最後の三部作第一弾!家元曰く「落語に対する能書きを本にするのはこれが最後になるかもしれない」(本書まえがきより)。先般の体調不良による入院、そして年内公演中止の報からもコメントの真実味は増す。立川流家元立川談志、満を持しての書き下ろし。家元の"最後の能書き"。書店の皆様、仕掛けがい大アリです。


『大手町は、なぜ金曜に雨が降るのか』森田正光

『大手町は、なぜ金曜に雨が降るのか』森田正光
TBS「News23」等でもおなじみお天気キャスターの草分け森田正光さん書下ろしによる初の"ビジネス本"。お天気キャスターのビジネス本ってどうなの?とお考えになる向きもおありでしょうが、実は森田さんれっきとした企業経営者なのである。しかも不況知らずの右肩上がり。さらに、知る人ぞ知る筋金入りの読書家であり、その知識の豊富さは生半可ではない。人気お天気キャスターであり優れたビジネスマン、経営者でもある"森田さん"のちょっと過激な思考法と仕事術を初公開。
ところで、本当に大手町には金曜に雨が降るのか?・・・・・・答えは本書をどうぞ。


『タフラブという快刀』信田さよ子

『タフラブという快刀』信田さよ子
『母が重くてたまらない』(春秋社)、『アダルト・チルドレンという物語』(文春文庫)等々、多くのヒットを世に送り出してきた著者。今回は"タフラブ"という"快刀"を手に夫婦、親子、家族に複雑に絡みつく"常識や固定観念"を断ち切っていく。ところで"タフラブ"とは何か。子どもが目の前で転んだときすぐさま駆け寄って起こしてやるのではなく、手を貸す衝動を抑えて自力で起き上がるのを見守る。分かりやすく言えばこれが"タフラブ"。尽くす愛、耐える愛、包み込む愛ではなく手放す愛、見守る愛、断念する愛。"タフラブ"から本当の愛とは何なのかを考えさせられる。ぜひ男女問わず読んでもらいたい。


『夢は、無計画のほうが実現する』岡崎太郎

『夢は、無計画のほうが実現する』岡崎太郎
『1日3分「夢」実現ノート』(フォレスト出版)、『売れるしくみはこうつくれ!』(インデックス・コミュニケーション)など著作を次々にヒットさせ、コンサルタントとして大手企業をクライアントに持ち、公演、セミナー等でも全国を飛び回る超多忙な日々を送る通販ビジネスのカリスマである著者が、その波乱万丈の体験からレクチャーする"夢実現のセオリー"。学歴、金、コネ一切無し。月給9万円からわずか2年で月商1億円。稼いでは失いまた稼ぐ。それでも夢は捨てなかった。失業率は過去最悪、長引く不況というけれど、そんな今だからこそ読みたい1冊。


『1行読んで覚える難読漢字』藁谷久三

『1行読んで覚える難読漢字』藁谷久三
誰だか偉い人が頻繁に漢字を読み間違えたりしてくれたものだから漢字の誤読が話題になり、勢い難読漢字本がベストセラー、クイズ番組では漢字問題が定番となった。漢字検定協会の事件は勢いに若干水を注す格好にはなったが、どうやら受験者数も回復の兆し。まだまだ漢字人気には根強いものがある。そこで本書、難読漢字の本ではあるが単に漢字を並べるのではなく、おぼえやすくするためその読みや意味を「1行の短文」にしたのが最大の特徴。
さらに章立てが秀逸。第一章「日本人としての常識が試される漢字」、第二章「読めなさそうでやっぱり読めない漢字」、第三章「五十年前はみんな知っていた漢字」・・・どうですか、日本人としての常識をちょっと試してみたくなりませんか。ひょっとして例の偉い(偉かったか)人とあまり変わらなかったりして。



ということで、満足していてははじまらない。梧桐万歩計団は、営業集団なわけで、これをいかに売るかを考えなくてはならない。ありがたいことに、「ウチで100冊売りますから」と心強いお言葉をいただけたりもする。

とにかく、あと1カ月。怒濤の日々はもう、はじまっているのだ。

(U)

2009年10月20日