『祝 家元ご復帰!』 大盛況!立川流落語会

皆様おめでとうございます。ついに家元が戻っていらっしゃいました。昨年の9月から休養に入られて以来、実に7ヶ月以上ぶりとなる高座復帰です。家元復活、最初の舞台に選んでいただいた『談志 最後の落語論』刊行記念「立川流落語会」。前日の雨もすっかりあがり家元復帰の日にふさわしいお天気となりました。

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©Tomohiro Akutsu
「いよっ 待ってました!」 

ご来上の皆様はじめご関係の方々の期待と不安に包まれる新宿紀伊國屋ホール。公演は定刻18:30に幕があがり二つ目談修さんによる開口一番。そしてまずは志らく師匠の「茶の湯」、続いて談春師匠の「包丁」、中入りの後に家元、談春師匠、志らく師匠のお三方によるトークショー、そしていよいよ待ちに待った家元の復帰後初高座。ネタは「首提灯」しかも「落語チャンチャカチャン」からの「首提灯」というファンには堪らない展開。

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家元、談春師匠、志らく師匠
によるトークショー

後の記者会見では出来に不満のご様子の家元でしたが、ご来場の皆様方は一様にご満足以上の反応だったようにお見受けいたしました。本当によかった。

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記者会見の様子

公演後の『談志 最後の根手帳』刊行記念 記者発表&復帰会見の家元のご発言から、翌日の紙面は、「すわ“引退”か!」との論調に偏りがちでしたが、そんなことはありません。記者会見場にいらした方はご存知のとおり、家元曰く「こんなふうに言うとみんなすぐに“談志引退”なんて書くんだろうけど、そのへんはいいかげんですから・・・」と事実上引退を否定。近々公演予定の志らく師匠の独演会や立川流一門会にもご出演を予定されているとのこと。皆様、心配なさそうですよ。

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『談志 最後の根多帳』先行発売

また、当日は会場で「談志 最後の三部作」の第二弾、『談志 最後の根多帳』の先行販売を実施いたしました。おかげさまでご来場の皆様に大好評!販売は100冊超、お買い上げいただいた皆様、誠にありがとうございました。19日あたりからは各書店様へもお届けできていることと思います。追加のご注文も次々に頂戴し、なんとおかげさまで早々に重版を決定させていただきました。皆様ありがとうございます。更なる追加のご注文お待ちしております。

最後に、皆様に今回の立川流落語会の裏方ならではのエピソードをご紹介。開演前、紀伊國屋書店新宿本店の裏手にハイヤーで到着された家元、お迎えにあがった私が見たものは・・・

後部座席から降りてこられた家元、一歩一歩ゆっくりと進まれ、少し高めの階段を一段これもゆっくりと上る。するとそこでしばし立ち止まる。やはりまだ本調子ではないのか・・・などと考えていたら、待ち構えていたVTR撮りのカメラを指差しレンズに向かって“ニコリ”。するといきなり始まったのはフレッド・アステアばりのステップ。失礼を承知で申し上げますが、その格好よくてしかも可愛らしいこと。これこそ粋ってもんです。家元のサービス精神、まわりへの心配り、洒落、茶目っ気、やさしさ、いたずらっぽさ、いろんなものが集約されているようで、感動しました。それを真近で見ちゃいました。うらやましいでしょ。すみません。

ともかく、この度の立川流落語会、事故なく盛会裏に終えることができました。これもひとえにご来場の皆様はもとよりご関係の多くの皆様方のおかげと感謝しております。改めてこの場をかりてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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書店の皆様、第一弾、第二弾それぞれPOPを用意しております。ぜひ併売をお願いいたします。

2010年4月22日